家庭の食器の適量は? 90cm幅のカップボードで検証しました。.

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キッチンリフォームで、カップボードについてのお悩みの一つがサイズと容量ではないでしょうか。
「うちの食器、本当にこの幅で入るかな、もう少し大きい方がいいんじゃないか、でもスペースを圧迫されるのも嫌だし、、、」なかなか決断は難しいですよね。
そこで、90cm幅のカップボードにどれだけ食器が入るのか検証してみました。
一般的な食器の量
周囲にどのくらいの食器を持っているか聞いてみました。(カップ類含む)
- 一人暮らし:お皿一枚、マグカップ1個(料理をしなさすぎて参考にならず)
- 息子さんとふたり暮らし:11種(かなり断捨離したそうです)
- 一人暮らし:9種(引っ越したばかりで、あり合わせ)
- 実家暮らし:数えきれない(日常使っているのはごく一部)
ちなみに我が家は夫婦二人、幼児二人で18種49個ありました。
単身だと食器は少なめで暮らす人が多いようですね。ただ、全員口を揃えて言うのは「実家
には数えきれないほどの食器がある!」ということです。
やはり家族の歴史が積み重なるほど、食器の数も増えるのでしょう。また、子どもや孫が帰
省して、大人数で食卓を囲む機会が多いのも理由でしょう。
一般的な食器棚
こちらは、キッチンメーカー製のカップボードで、幅90cm、奥行き45cm、開き戸部分の高
さ100cmです。
30代夫婦のキッチンとしては少しぜいたくかもしれませんが、標準の範囲内ではないでしょうか。
ちなみに実家はどこの家も「この二倍くらい」が標準のようです。
一段に入る食器の数を検証
扉を開けると、上の写真のようになっています。18種49個が収まっています。割とスカスカです。
棚板は4枚あって、最上段の奥は手が届きません。(身長158cm)
奥行きは、カップ類がギリギリ4個入るくらい。
幅はカップを並べて10個入りました。
ぎちぎちに詰め込めば、一段にカップ類が40個入ることになりますが、ゆとりを持たせる
と3×8で24個程度ではないでしょうか。
一方、中皿では、手前と奥を最大限使って6枚並びました。
大皿になると、3枚です。
ミニマムプランと標準プラン
この食器棚に入る食器の適量を、平面図でシミュレーションしてみました。(4人家族想定)
種類をおさえ、日常使いのお皿のみ11種
かなりミニマムにしたプランです。
食器棚の半分が空き、保存容器・弁当箱や調理器具を収納できます。
手の届きやすいエリアだけを使うので、背の低い方にもおすすめです。
- 飯碗
- 汁椀
- 小皿(醤油、漬物など)
- 中プレート(焼き魚や天ぷら、ケーキなど)
- 大プレート(ステーキ、パンケーキ、お好み焼きなど)
- 深めの大皿(カレー・パスタなど)
- 小鉢(和え物、付け合わせ、デザート、フルーツなど)
- スープボウル兼中鉢(煮物、スープ、シチューなど)
- 丼(麺類など) ・マグカップ(コーヒー、紅茶など)
- グラス(ジュース、ビールなど)
できるだけ和洋折衷で使える器を想定しています。
料理によっては盛り付けに若干無理が出るかもしれませんから、気になる場合はこれに加えていきましょう。
来客用の食器はありませんが、最近では華やかな紙皿や紙コップなどもあるので対応できるでしょう。
標準プラン24種
和洋それぞれのお皿を揃えることができ、一般的な家庭料理の大部分をカバーできます。
基本は家族分ですが、カジュアルなおもてなしにも対応できます。
和食器
- 飯碗
- 汁椀
- 小皿(醤油、漬物など)
- 取り皿 ・角皿(魚や天ぷらなど)
- 大皿(炒めもの、メイン料理など)
- 小鉢(和え物、付け合わせなど)
- とんすい(鍋のとりわけ、天つゆなど)
- 中鉢(煮物など) ・丼(親子丼・うどんなど)
- ラーメン鉢 ・湯呑み ・急須
洋食器
- 中プレート(ケーキ、サラダなど)
- 大プレート(メインディッシュ)
- 深めの大皿(カレー・パスタなど)
- 中ボウル(スープ・シチューなど)
- グラタン皿 ・ガラス小鉢(デザートなど)
- マグカップ ・ティーカップ(コーヒー、紅茶など)
- グラス(ジュース、ビールなど)
- ポット
各家庭のレパートリーに合わせて不要なものは抜き、その分何種類か加えてもいいでしょう。(スキレット・カフェプレート・一人用土鍋・そうめんセット・ワイングラスなど)
ぎっちり詰め込んだり収納グッズを活用すればもっと入りますが、ゆったり入れたほうが取り出しやすいです。
こだわりがある場合はもう一台検討を
季節ごとに盛り付けを変えたり、お正月などイベント用のセットが欲しいという場合は、もう少し収納スペースがあったほうがいいでしょう。
来客用食器を十分揃えておもてなししたい、凝ったテーブルコーディネートをしたい、という場合も余裕があったほうが良いでしょう。
食器にこだわりのあるご家庭では、50種くらいお持ちのことも決して珍しくありません。
お皿やカップを複数持っていることに加え、例えば、以下のようなものを揃えている場合があるでしょう。
- 茶碗蒸し用の器
- お雑煮
- お蕎麦用のお椀
- そば猪口(そばちょこ)
- 重箱
- 寿司桶
- 菓子器
- せいろ
- オードブル用のプレート
- ピザプレート
- 各種酒器(お猪口・徳利・片口など)
- 各種酒用グラス ・ワインクーラー
このような食器を料理に合わせて楽しみたいという方は、食器棚をもう一台検討されるのがいいでしょう。
食器棚の容量と照らし合わせ、最適なリフォームプランを
食器の適量は、生活スタイルによってかなり違うというのがおわかりいただけたでしょうか。
ご家庭の食事スタイルと食器棚の容量を照らし合わせ、ちょうどいいプランができるよう、参考になさってください。
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