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バリアフリーとスロープの勾配

バリアフリーとスロープの勾配

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バリアフリーとバリアアリー

足腰が弱ってきた親や介護が必要な家族ためにリフォームをしたいというご依頼が多くあります。


段差がきついのでバリアフリーにしたい、スロープを付けたい、動線を短くしたいなどさまざまです。


世の中には段差がある家のほうが足腰を鍛えられて健康には良いと言う意見もあります。


バリアアリーですね。


それは不自由なく段差を越える生活に慣れている方にしか通用しないと思っています。


段差につまずいて怪我をしてそこから寝たきりになったという話も聞きます。


段差がしんどい場合や家族が段差を越えるをしんどそうにしている場合は、


バリアフリーのリフォームをオススメします。


健康寿命を延ばすことにもつながります。




スロープの勾配

構造上どうしても段差が解消しない家にはスロープを取りつける方法もあります。


スロープの勾配計算の方法は、高さに対して水平距離の長さで計算します。


例えば、高さが1mで水平距離の長さが10mの場合はは勾配が1/10となります。


角度で言うと約5.7度です。


ここからの画像は分かりやすいように10mの長さと単位をメートルにして説明します。


1/10勾配は分かりやすいですね。


10m歩くと1m上ります。



陸橋の階段であれば1/2程度です。



自転車を押して上がれる階段のタイプは1/4程度です。



建築基準法では以下のように定められています。


「建築基準法施行令第26条(階段に代わる傾斜路)」

階段に代わる傾斜路は、次の各号に定めるところによらなければならない。

1号 勾配は、1/8をこえないこと。

2号 表面は、粗面とし、又はすべりにくい材料で仕上げること。


階段に代わる傾斜路とはスロープのことですね。


勾配が1/8とは、10mの水平距離の長さで1.25m上がることのできるスロープになります。

(水平距離の長さ8mで高さ1m)


勾配って数字だけでは分かりにくいと思います。


建築基準法とは最低の基準を決めるものなので、1/8とありますが車イスでの自走には無理があります。



一般的にはスロープの勾配は1/12以下が望ましいとされています。


勾配が1/12とは、10mの水平距離の長さで0.83m上がることのできるスロープになります。

(水平距離の長さ12mで高さ1m)


角度でいうと約4.8度になります。



文字だけ見ると緩い勾配のようですが車イスで上ってみるとけっこう辛いです。


若い方で腕の力がある人でないと自走は厳しいと思います。


実際に望ましい勾配は1/15以下です。


勾配が1/15とは、10mの水平距離の長さで0.66m上がることのできるスロープになります。

(水平距離の長さ15mで高さ1m)


角度で言うと約3.8度です。



この勾配であれば緩やかになり車イスで自走しやすくなります。



スロープの注意点

車イスを使ってスロープを下るときです。


下り坂を前向きで自走すると前のめりになりスピードが出るので、勾配がきついときは危険です。


家の中でも勾配のきついスロープは介助者と利用してください。


この場所をスロープにしたいなど家族内で提案があると思いますが、


まず誰が何のためどのように使うか決めることが大切です。


スロープのリフォームをしても結果的にとりあえず付けただけになったということも考えられます。


たまに街中でも見かけますよね、誰も使えないただ斜めにした通路を。


山根木材ではバリアフリー、スロープのリフォームもいろいろなご提案ができます。


広島のリフォームなら山根木材までご相談を。



設計 森