エアコンの畳数の意味を知っていますか?
記事掲載日:
みなさま、こんにちは。
設計の森です。
みなさん、エアコンを買うとき部屋の大きさを調べて買いませんか?
この洋室は12畳だから、12畳用のエアコンを買おう!って。
すべての家に言えることではないのですが、
これって過大能力のエアコンを買っているのです。
木造なのか鉄筋コンクリート造なのか
戸建てかマンションか、で違いもあります。
階数、方角、使用状況でも違ってきます。
まず、エアコンの畳数って何が基準かご存じですか?
畳数表示は1964年に制定
畳数表示は1964年に制定されてから一度も変わっていません。
今年が2019年ですから、55年前です。
私は38歳ですので、まだ生まれていません・・・
生まれたころは、五右衛門風呂に入っていましたからね。
それから考えても家はかなり進化しています。
でも、エアコンの畳数は、
55年前の「無断熱住宅」に合わせて表示されているのです!
カタログには「木造6畳~鉄筋8畳」などと記載されています。
昔の家と今の家、断熱性能が同じわけないですよね。
そして、部屋の向きや階数など、使用される環境で
必要なスペックは大きく違うはずなのに。
基準となる畳数表記がざっくりすぎますよね。
ではエアコンを選ぶ基準は?
電力中央研究所が作成した「エアコン選択支援ツール」
というものがありますので参考にしてみてください。
このツールは、居住地域(広島がないですが・・・)や
住宅性能、部屋の向き、階数、使用状況などをもとに、
最適なエアコンを選定できるというものです。
<エアコン選択支援ツール>
https://criepi.denken.or.jp/asst/
出典:電力中央研究所<エアコン選択支援ツール「ASST」>
このツールの開発経緯として、
「従来の畳数めやすを用いてエアコンを選定すると、
現在の住宅の熱負荷値から求めたエアコンよりも
過大な冷暖房能力の機器が選ばれ、
消費電力量の増大につながることが指摘されています。」
と書かれています。
さらに、
「エアコン選定の判断材料のもとになっている
規格等の調査やメーカ等へのヒアリング、
Web調査(のべ約3000人)を行い、抽出された課題に基づき
新たなエアコン選定方法の検討を行いました」
とのことで、かなりリアルな内容となっています。
つまり断熱をしっかりした家であれば
光熱費のかからない小さなエアコンでも十分、ということです。
断熱が大事!ということが皆様にも伝わったと思います。
壁・床・天井の断熱材や断熱サッシ…
みなさんのお家はいかがでしょうか。
断熱リフォームのことなら、ぜひ山根木材にご相談ください!